
コミックシーモアが使えない、いつ復旧? ログ流出は最大約420万件、対象と月額・ポイントの扱い
電子書籍ストア「コミックシーモア」が2026年10月15日から止まっています。10月21日の第4報で侵入経路の遮断は完了しましたが、再開日時は未定です。流出は会員情報319件とログ最大約420万件で、カード情報は対象外。停止中の月額料金・ポイントの扱いと、いま読める作品をまとめました。
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電子書籍ストア「コミックシーモア」が2026年10月15日から止まっています。10月21日の第4報で侵入経路の遮断は完了しましたが、再開日時は未定です。流出は会員情報319件とログ最大約420万件で、カード情報は対象外。停止中の月額料金・ポイントの扱いと、いま読める作品をまとめました。
電子書籍ストア「コミックシーモア」が、2026年10月15日11時30分から止まっています。運営するNTTソルマーレは10月21日の第4報で、不正アクセスの侵入経路と手口を特定し、遮断も済んだと発表しました。ただし再開の日時は「関係機関と調整中」で、まだ示されていません。
同じ第4報で、流出した情報の範囲も分かりました。パスワード(読み取れない形に変えたもの)まで含む会員情報が319件、メールアドレスなどが書かれたシステムの記録(ログ)が最大約420万件です。カード情報は流出していません。
止まっているのは、ストア、読み放題、レビュー、コミュニティ「シーモア島」の全機能です。本棚アプリにダウンロード済みの作品だけは読めます。
私も15日、『斉木楠雄のΨ難』を読もうとして本棚アプリを開いたところで止められました。普段はエンジニアとして記事を書いていますが、漫画を読むのはコミックシーモアが中心です。今回は利用者として困っていることも込みで、いまできることを整理します。以下は2026年10月22日18時30分に公式の発表を確認した内容です。
アプリもWebも開かない。表示されるのはこの画面

本棚アプリを起動すると「恐れ入りますが、しばらくお時間をおいて再度アクセスしてください。」と表示されます。ブラウザでcmoa.jpを開くと、停止直後は「サービスをしばらく停止し復旧対応を行います。」という画面でした。10月22日時点では「『コミックシーモア』サービス停止に関するお知らせとお詫び」という案内に変わっています。
ログインできない、繋がらない、アプリが開かない、どれも原因は同じサービス停止です。スマートフォンの故障や通信環境の問題ではないため、端末の再起動や回線の切り替えでは直りません。
復旧はいつ? 侵入経路の遮断は完了、再開日時は「確定次第」

15日のお知らせでは、メンテナンスの時間を「2026年10月15日(木) 11:30 ~ 終了未定」としていました。その後、18日の第3報で侵入経路と攻撃の手口を特定し、21日の第4報でその経路の遮断まで終えたと発表しています。いまはシステムの改修と、安全を高めるための点検をしている段階です。
再開時期は「現在関係機関との調整を進めており、確定次第速やかにお知らせ」するとしています。日付の見込みは書かれていません。
再開は機能ごとに段階的に行う予定です。最初に戻すのは、購入済みの作品をWebで読む機能と、読み放題の閲覧機能です。作品の購入や各種の支払い方法は、安全を確かめられたものから順に再開します。
再開したときは、全ての会員にパスワードの再設定をお願いする予定です。詳しい手順は再開時に案内されます。
cmoa.jpを開くと、いまは「『コミックシーモア』サービス停止に関するお知らせとお詫び」という画面に切り替わり、続報はNTTソルマーレの公式サイトで知らせるとしています。これまでの発表は次のとおりです。
- NTTソルマーレのニュースリリース「『コミックシーモア』お客様の情報流出に関するご報告(第4報)」(10月21日)
- NTTソルマーレのニュースリリース「『コミックシーモア』会員情報の流出に関するご報告(第3報)」(10月18日)
- NTTソルマーレのニュースリリース「『コミックシーモア』会員情報の流出に関するお詫びとお願い (第2報)」(10月16日)
- NTTソルマーレのニュースリリース「『コミックシーモア』の緊急メンテナンスについて」(10月15日)
- シーモアコミックス編集部ニュース「コミックシーモアの緊急メンテナンスに関するお詫びとお知らせ」(10月15日)
いま読めるのは、本棚アプリにダウンロード済みの作品だけ

公式のお知らせには「※本棚アプリにダウンロード済みの作品は閲覧可能です。」と書かれています。購入済みでも、端末にダウンロードしていない巻は開けません。

起動時のメッセージを「OK」で閉じると、本棚そのものは開きます。作品を開くと「すべて」タブには「ネットワークに接続できません。」と出ますが、その下の「DL済みの作品を読む」を押すか、上の「DL済」タブに切り替えると、ダウンロードしてある巻だけが並びます。私の本棚では、『斉木楠雄のΨ難』の1〜4巻がここに残っていました。
なぜダウンロード済みだけ読めるのか

画面の出方から見ると、本棚の「すべて」タブは、買った本の一覧をその都度サーバーに問い合わせて作っています。サーバーが止まると問い合わせに答えが返らず、「ネットワークに接続できません。」になります。新刊のお知らせやストアも同じで、サーバーが返す情報を表示しているだけなので、いまは見られません。
一方、ダウンロード済みの巻は本のデータがスマートフォンの中にあるため、サーバーに聞かなくても開けます。地下鉄や機内で読むための仕組みが、今回はそのまま逃げ道になっています。
再開までは、アプリの削除・データ消去・ログアウトをしない
いま読める作品は、端末の中にあるデータだけが頼りです。アプリを削除して入れ直す、設定からアプリのデータやストレージを消去する、ログアウトする、のいずれかをすると、ダウンロード済みの作品が端末から消えたり、開くためにサーバーへの接続が必要になったりする可能性があります。サーバーが止まっている間は、それを取り戻せません。
「アプリが壊れたのかも」と思って入れ直したくなりますが、原因はサービス側の停止です。入れ直しても繋がらないうえに、手元の作品を失うおそれがあります。容量を空けるための整理も、再開まで待つのが無難です。
停止中の読み放題・月額料金は、基本は引き落とされない
「解約したいのにできない」「止まっている間も請求されるのでは」と気になっている人も多いと思います。第4報では、読み放題や月額課金メニューの料金は、使えなかった期間中に自動で引き落とされることは基本的にないとしています。
例外として、一部の支払い方法では料金が引き落とされることがあり、その場合は対象の人に個別に対応するとしています。どの支払い方法が当たるのかは書かれていません。停止中はサイトに入れず解約の手続きもできないので、再開後に請求の明細と、届く案内を確かめるのが確実です。
停止中に有効期限が切れたポイントは、再開時に再付与などの対応を検討中です。使えなかった期間へのお詫びも検討していて、内容は再開時に知らせるとしています。どちらもまだ「検討」の段階で、決まったわけではありません。
流出が確認されたのは会員情報319件と、ログ最大約420万件。カード情報は流出していない

第4報で、流出が確認された情報は2種類に分かれました。
- 会員データベースに登録された情報:319件
メールアドレス、ハッシュ化されたパスワード、ニックネーム、生年月日、性別です。ハッシュ化されたパスワードは、元のパスワードを読み取れない形に変えて保存したものです。
- システムのログファイルに書かれていた情報:最大約420万件
メールアドレス、ニックネーム、生年月日、性別です。パスワードは含まれていません。件数は同じ人の情報が重なって数えられている可能性があり、人数ではありません。どの項目が漏れたかも人によって違います。
クレジットカード情報は、今回のシステムでは保有しておらず流出していないとされています。購入履歴の流出や、MY本棚の流出・消失・欠損も確認されていません。
自分が対象かどうかは、NTTソルマーレからメールで連絡が来ることになっています。いつ届くかの日付は示されていません。
NTTソルマーレは、利用者に次の対応をお願いしています。
- コミックシーモアと同じメールアドレスとパスワードを使っている他のサービスがあれば、そちらのパスワードを変える
流出した組み合わせで、ほかのサービスに不正にログインされるおそれがあります。シーモア自体のパスワードは停止中なので変えられず、再開時に全員が再設定することになっています。
- シーモアやNTTソルマーレを名乗るメールのリンクや添付ファイルを開かない
対象の人には本物の連絡メールが届く予定のため、それに似せた偽のメールが紛れやすい時期です。案内が届いたら、リンクからではなく、自分でNTTソルマーレの公式サイトを開いて同じ内容が出ているか確かめてください。偽のサイトにパスワードや個人情報を入れないでください。
問い合わせ先として、コミックシーモア サポートセンター(info@nttsolmare.com)が案内されています。
なぜ全部止めるのか。エンジニアとして見た今回の停止
不正アクセスの疑いが出た段階では、どこまで入り込まれたかがまだ分かりません。その状態で動かし続けると、被害が広がったり、何が起きたかを調べるための記録が上書きされたりします。だから、つながっている機能をまとめて止め、調べ終えてから安全なところから戻すのが、よく取られる初動です。ストアからレビュー、シーモア島まで一度に止まったのは、その考え方に沿った動きと読めます。
一方で、全部止めても利用者の手元に「ダウンロード済みの本」が残る作りになっていたのは、利用者としては助かる点です。不正アクセスで一部の機能だけが生き残る仕組みについては、電話は止まり、アプリは動いていた ― 不正アクセスで一部だけ生き残る「システム分離」と、被害を広げない初動で詳しく書いています。
新刊のお知らせが見られないのが、地味にこたえる
15日、本棚アプリを開いた瞬間にエラーが出て、正直びっくりしました。読めないこと以上に困ったのが、新刊のお知らせが見られないことです。追いかけている作品の新刊が出たかどうかを、私はシーモアの通知で知っていました。それがいま、まるごと届きません。
停止中に新刊の発売日を確かめたいときは、出版社の公式サイトや、作品・レーベルの公式アカウントを見るのが確実です。シーモアで続きを買うのは、再開してからでも遅くありません。
出版社としての「シーモアコミックス」も、16日に、配信を予定していた新作・続巻が予定どおり配信されていないとお詫びを出しています。今後の配信は、確認が取れ次第あらためて知らせるそうです。
まだ分かっていないこと
再開の日時、対象の人へのメールがいつ届くか、お詫びの中身は、まだ発表されていません。期限が切れたポイントの再付与も「検討中」で、決まってはいません。月額料金が引き落とされることがある「一部の決済手段」がどれかも書かれていません。
NTTソルマーレは、再開の日時は確定次第、公式サイトで速やかに知らせるとしています。続報が出たら、この記事にも反映します。
カバー画像:右はcmoa.jp を2026年10月22日に表示した画面で、左の背景も同じ画面を加工したものです。カバーの文字は当サイトによるもので、NTTソルマーレによる表示ではありません。公式のお知らせのキャプチャに入れた赤枠と吹き出しも当サイトによるものです。本棚アプリとエラー画面は筆者のスマートフォンで撮影しました。作品の表紙は本棚の状態を示すために写っているもので、著作権は各権利者に帰属します。手描き風の図は、AI画像生成を使って本稿用に作成しました。
更新履歴:2026年10月19日、NTTソルマーレの第2報(10月16日)と第3報(10月18日)に合わせて、会員情報の流出、原因の特定、再開時のパスワード再設定、新作・続巻の配信遅れを反映し、カバーを作り直しました。初版は2026年10月16日です。
2026年10月22日、NTTソルマーレの第4報(10月21日)に合わせて、侵入経路の遮断完了、流出の範囲(会員情報319件・ログ最大約420万件)、再開の順番、停止中の月額料金とポイントの扱い、問い合わせ先を反映し、公式発表のキャプチャとカバーを差し替えました。

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