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大阪公立大学のUNIPAにログインできない、いつ戻る? 個人情報の漏えいも確認、代わりの手段と手続きを解説

大阪公立大学のUNIPAは10月22日時点でも使えません。10月21日の第5報で、原因はNECの再委託先へのサイバー攻撃と公表され、NECのクラウドストレージからの個人情報などの漏えいも確認されました。代わりの臨時システム、新しいパスワードの受け取り、出願・授業料の今をまとめました。

ニュース2026年10月5日公開 5日前更新
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この記事のポイント

大阪公立大学のUNIPAは10月22日時点でも使えません。10月21日の第5報で、原因はNECの再委託先へのサイバー攻撃と公表され、NECのクラウドストレージからの個人情報などの漏えいも確認されました。代わりの臨時システム、新しいパスワードの受け取り、出願・授業料の今をまとめました。

大阪公立大学のUNIPAにログインできないのは、端末やパスワードのせいではありません。10月2日に始まった大学の情報基盤システムの障害で、10月22日の時点でもUNIPAは使えないままです。大学は復旧の見通しを公表していません。

10月21日、大学は第5報で原因を明らかにしました。大学のシステムの保守を請け負うNECが、さらに仕事を任せていた会社(再委託先)がサイバー攻撃を受け、その会社の正規のアカウントで大学のシステムに入られたという報告をNECから受けた、としています。あわせて、NECのクラウドストレージに置かれていた大学の個人情報などが漏れたことも確認されました。漏れた情報の中身と件数は、まだ分かっていません。

授業は10月9日から対面で続いていて、時間割や連絡は臨時Moodleで確認します。延長されていた出願は10月22日17時で締め切られました。

以下は、大学の臨時お知らせサイト、OMUエントランスページ、NECの発表を2026年10月22日に確認した内容です。

UNIPAはいつ使えるようになるか

大阪公立大学の稼働状況ページの教育システム欄。UNIPAは「障害情報あり」、Moodle・てぃら・みす・アプリQR出席登録・授業カタログは「接続不可」
出典:大阪公立大学 OMUエントランスページ「主要なシステムの稼働状況」(2026年10月22日18時32分に取得。「教育システム」の欄を切り出し、赤枠と吹き出しは筆者が追加)

復旧の日付は公表されていません。大学の稼働状況のページでは、10月22日18時32分の時点でUNIPAが「障害情報あり」、Moodle・授業カタログ・アプリQR出席登録などが「接続不可」のままでした。

一方で、大学が授業のために作った【臨時】のシステムは、お知らせサイト・Moodle・学務情報システム・デジタル窓口・授業カタログの5つとも「稼働中」です。UNIPAの復旧を待たなくても、授業と履修の手続きは臨時のシステムで進められます。

稼働状況は 主要なシステムの稼働状況 で確認できます。ページ自身が「部分的に動作しないなどの障害は検知できない可能性があります」と断っているので、「稼働中」に変わっても使えるとは限りません。

個人情報の漏えいが確認された。対象は誰か

大阪公立大学の第5報。NECの再委託先が9月下旬にサイバー攻撃を受け、正規のアカウントで大学のシステムに不正アクセスされたことが原因との報告を受けた、という段落と、10月5日に発表した約13万件はNECのクラウドストレージ内の情報とは別のもの、という段落を赤枠で囲んでいる
出典:大阪公立大学「本学情報基盤システムにおける障害の発生について【第5報】」(2026年10月21日。10月22日に取得し、上部を切り出して赤枠と吹き出しを筆者が追加)

第5報で大学が「漏洩が確認された」としているのは、NECが使っていたクラウドストレージ(ネット上のファイル置き場)に保存されていた「本学に関連する個人情報およびシステム関連情報」です。誰の、どんな情報が、何件漏れたかは、10月22日の時点で大学もNECに確認している最中で、公表されていません。

これとは別に、大学は10月5日の記者会見で、攻撃を受けた大学のシステムに教務システム関連の情報が約13万件あり、漏えいの可能性があると説明していました。第5報は、この約13万件はNECのクラウドストレージの情報とは別のもので、こちらが漏れたかどうかは引き続き調べている、としています。

つまり、学生や教職員にとっては次の2つを分けて考えることになります。

  • ▸NECのクラウドストレージから漏れた情報:漏えいは確認済み。中身と件数は未公表
  • ▸大学のシステム内の約13万件(教務システム関連など):漏えいしたかどうかを調査中

大学は、詳細が分かりしだい知らせるとしています。対象者への個別の連絡の方法は、まだ案内されていません。それまでの間、大学やNECを名乗って個人情報やパスワードの入力を求めるメールやSMSが届いても、リンクは開かず、臨時お知らせサイトや臨時学生Naviの案内と照らし合わせるのが安全です(これは筆者からの注意で、大学の案内ではありません)。

原因はNECの再委託先への攻撃。大学とNECが公表したこと

大学は10月5日の記者会見で、障害はランサムウェア(データを暗号化して使えなくし、元に戻す代わりに金銭を求める攻撃)によるものと判断したと説明していました。仮想化基盤(多くのサーバーをまとめて動かす土台)で障害が起き、学内ネットワーク、OMUメール、Webサイト、教務システム、図書館システムなど多くのシステムが止まった、としています。

10月21日の第5報では、侵入の経路が示されました。大学の説明を順に並べると次のとおりです。

  • ▸大学は、基盤システムの保守と運用をNEC(日本電気株式会社)に委託している
  • ▸NECは、システムの開発と保守の仕事をさらに別の会社(再委託先)に任せていた
  • ▸その再委託先が2026年9月下旬にサイバー攻撃を受けた
  • ▸再委託先が持っていた正規のアカウントが使われ、大学のシステムに不正にアクセスされた

NECも10月20日にお詫びを公表しています。委託先の端末から正規のアカウントで顧客のシステムに不正アクセスされ、サーバー内のファイルが暗号化された、また関係者の情報共有に使っていたクラウドストレージのファイルが漏れた、という内容です。NECの発表に大学名はなく「影響のあった複数のお客さま」とだけ書かれていますが、大阪公立大学は第5報でこの発表を本件の公表内容として示しています。

再委託先の会社名、侵入に使われたアカウントがどう盗まれたか、攻撃したグループや身代金の要求の有無は、大学もNECも公表していません。

なお同じ10月21日には、大阪大学(大阪公立大学とは別の大学)も、NECの委託業務に関わるクラウドストレージから個人情報が第三者に取得されたと公表したと報じられています(INTERNET Watch、2026年10月21日)。大学名が似ているので、ニュースを読むときはどちらの大学の話かを確かめてください。

UNIPAの代わりに使う臨時のシステム

10月8日の「授業再開と履修手続についてのお知らせ」で、次の臨時のシステムが案内されています。当面、授業と履修の情報は臨時Moodleを見ます。

システム何に使うか入口
臨時Moodle時間割・教室(教室変更も)、各授業の実施方法、教員からの連絡、課題の提出lms.omu.moe
学務情報システム授業科目の検索、成績の閲覧campus.omu.moe
臨時授業カタログシラバスと教科書の情報catalog.omu.moe
臨時学生Navi学生向けのお知らせ、要覧・時間割などの資料、教科書販売の案内Microsoft 365(SharePoint)上のサイト
臨時デジタル窓口学生から大学職員への問い合わせ・相談digico.omu.moe

注意が2つあります。臨時Moodleのメッセージはメールで通知されないので、自分で臨時Moodleを開いて確かめます。出席登録は、大学アプリOMU+のQRコードで行います。学生証をタッチする出席登録の端末は使えません。

メールやTeamsに入れないなら、パスワードが変わっている

UNIPAとは別に、Microsoft 365(OMUメール・Teams)などに入れない人は、パスワードが変わったことが原因かもしれません。大学はOMUの認証パスワードを強制的に変更する作業を10月12日に終えたとしていて、変更後は新しいパスワードが必要です。

新しいパスワードは、大学が案内している新パスワード受け取りサイト(newpass.omu.moe)で受け取ります。受け取れない人や、機種変更などで二要素認証(パスワードに加えてスマホのアプリで本人確認する仕組み)が使えない人は、相談窓口で対応してもらえます。

キャンパス相談窓口の場所
中百舌鳥C5棟3階 エレベーター前 特設会場
杉本学術情報センター9階 ヘルプデスク執務室
森之宮森之宮キャンパス4階 ヘルプデスク執務室
阿倍野阿倍野メディックス6階 ヘルプデスク執務室

窓口は10月19日(月)から30日(金)までの平日10時〜17時です。写真付きの身分証明書(学生証など)、OMUID、旧パスワード、再発行用に登録した大学以外のメールアドレスを用意し、新しいパスワードを控えるためのスマートフォンを持っていきます。来られない事情がある人向けに、遠隔の窓口もあります。

授業は10月9日に再開。教務日程が変わっている

10月2日から8日までの休講を経て、10月9日(金)から全キャンパスで対面授業が始まりました。オンライン授業も受講環境の整備を進めていて、各授業の実施方法は担当教員が臨時Moodleで知らせます。

休講に合わせて教務日程が更新され、授業実施日や補講日が変わっています。新しい教務日程は授業再開のお知らせからリンクされています。10月12日(月・祝)は、予定どおり月曜日の授業を行う日とされました。

履修修正と総合教養科目の2次申請は受付を終えた

10月2日に延期された2つの手続きは、授業再開後に次の日程で行われました。どちらも受付は終わっています。

日時手続き
10月14日(水)9時〜12時30分履修修正の申請受付(学務情報システムで科目を確かめ、Formsで申請)
10月15日(木)履修修正後の登録状況を臨時Moodleで確認
10月15日(木)9時〜12時30分総合教養科目2次申請の受付(1人1科目)
10月16日(金)以降総合教養科目2次申請の結果を臨時Moodleで確認

臨時Moodleに入っている履修情報は9月30日時点のものです。履修修正をした人は、臨時Moodleの登録状況が申請どおりになっているかを確かめてください。食い違いがあれば、臨時デジタル窓口か所属の学部・研究科に相談します。

出願の延長は10月22日17時で締め切り。受験票の印刷は11月12日から

受験生向けのネット出願と入学手続は、学外のサーバーで動いているため止まっていません。大学のWebサイトの代わりに、次のポータルサイトから手続きします。

https://sak-sak.net/portalapp/omu/(大阪公立大学ポータルサイト)

手続き対象期限・日程
出願もとは10月8日(木)または9日(金)が最終日だったもの10月22日(木)17時で締め切り
入学手続もとは10月6日(火)が最終日だったもの10月22日(木)12時で締め切り
受験票の印刷開始文学部の国際バカロレア特別選抜・帰国生徒特別選抜・編入学・学士入学試験10月30日(金)
受験票の印刷開始出願を10月22日まで延長した入学者選抜のうち、上記以外11月12日(木)

10月22日の夕方に確認した時点で、締め切りをさらに延ばすという案内は出ていません。受験票はインターネット出願サイトの中で発行され、公開されると出願時に登録したメールアドレスにお知らせが届きます。出願期間を延ばした入試で、いま受験票を印刷できないのは、印刷の開始日がまだ来ていないためです。法曹養成専攻(法科大学院)は募集要項に書かれた日程のままです。

11月に出願が始まる学部・学域の入試は、臨時お知らせサイトのインターネット出願の案内に手順がまとまっていて、募集要項と出願書類もそこからたどれます。ポータルサイトのIDにOMUメールのアドレスを使っている人は、パスワードの再発行もできます。出願や入学手続の問い合わせ先は入試課(072-254-9117)です。

授業料は10月に納めない。経済支援の申請日程も変わった

システム障害で授業料を納める手続きが進められないため、10月中の授業料の納付は行わず、11月以降に納付手続きを始めると案内されています。正規生も非正規生も納付期限は延期で、詳しい日程は決まりしだい知らされます。

  • ▸国の修学支援新制度や府の授業料等支援制度ですでに支援を受けている人は、いつもどおり納付期限が12月末まで延びる。秋の定期採用に申請した人は2027年1月末まで延び、支援区分が決まってから納める
  • ▸秋の定期採用(一次)に申請できなかった人向けに二次受付を行う。資料は11月2日〜18日に各キャンパスの窓口で配る
  • ▸研究奨励金・特別研究奨励金の申請は、10月13日〜23日の予定が11月2日(月)9時〜11月15日(日)に延期された。申請はLoGoフォームで、資料は臨時学生Naviに置かれる

問い合わせ先は、授業料が06-6605-2054(杉本)、経済支援が06-6605-2102(杉本)と072-254-8415(中百舌鳥)です。

証明書は自動発行機が使えず、窓口で手作業

証明書の自動発行機は止まっていて、復旧の見通しは立っていません。証明書が必要な人は、まず提出先に事情を説明して期限を延ばせないか確かめ、そのうえで各キャンパスの証明書窓口で申し込みます。手作業で発行するため、いつもより時間がかかります。

障害の影響で発行できない証明書もあります。その場合は、証明書の発行が遅れることを書いた書面を出してもらえます。就職や進学の書類で期限が迫っている人は、早めに窓口へ行くのが確実です。

OMUメールは学外とも再開。市大学生メールも10月20日に戻った

OMUメールは、学外からの受信が10月8日、学外への送信が10月12日に再開しました。旧大阪市立大学の学生のメール(@st.osaka-cu.ac.jp)と共有メールアドレスも、10月20日に学外とのやり取りが再開しています。

障害が始まった10月2日から8日頃までに学外から送られたメールは、届いていない可能性があります。届くはずのメールが来ていなければ、送り主に確かめて送り直してもらいます。メーリングリストは10月22日の時点でもまだ止まっています。ゼミやサークルの連絡に使っている場合は、届いていないものとして別の手段で連絡し直すのが確実です。

最新情報はどこで確認するか

大学全体の案内は臨時お知らせサイト(www.omu.moe)、学生向けの細かい案内は臨時学生Navi、授業ごとの連絡は臨時Moodleに出ます。大学のホームページ(www.omu.ac.jp)を開くと、いまは臨時お知らせサイトに切り替わります。

臨時お知らせサイトは大学のドメイン(omu.ac.jp)ではありませんが、公式の OMUエントランスページ(e.omu.ac.jp) から「特設サイトへ」のボタンでリンクされています。SNSで流れてきたURLを直接開くより、エントランスページから辿るほうが確実です。

これまでの経緯

日時大学・NECが発表したこと
10月2日 0時20分頃保守の委託会社がサーバーの停止を確認。基盤システム、各種学内システム、ネットワークが全キャンパスで使えなくなる。第1報・第2報で休講を公表
10月4日実施中の出願と入学手続の期限を10月22日まで延長
10月5日記者会見。ランサムウェアによる攻撃と判断したと説明。個人情報保護委員会へ連絡
10月8日第4報で10月9日からの対面授業再開を発表。臨時Moodleなどの臨時システムを案内
10月9日対面授業を再開
10月12日OMU認証パスワードの強制変更を完了。OMUメールの学外への送信が再開
10月14日・15日履修修正と総合教養科目2次申請を受付。学部・学域の募集要項を臨時お知らせサイトに掲載。受験票の印刷開始日を変更
10月16日10月中の授業料納付を行わず、11月以降に手続きを始めると案内
10月20日NECが、委託先へのサイバー攻撃で顧客のシステム障害と情報漏えいが起きたと公表。市大学生メールと共有メールアドレスが再開
10月21日第5報。原因はNECの再委託先への攻撃で、正規のアカウントで不正アクセスされたと公表。NECのクラウドストレージからの個人情報などの漏えいを確認
10月22日延長していた出願(17時)と入学手続(12時)を締め切り

参照元

更新履歴

  • ▸2026年10月22日:10月21日の第5報とNECの10月20日の発表をもとに、原因(NECの再委託先への攻撃)と、個人情報の漏えいの確認を反映。「原因は発表されていない」としていた記述は誤りだったため直しました(大学は10月5日の記者会見でランサムウェアによる攻撃と判断したと説明していました)。あわせて、パスワードの強制変更と相談窓口、出願の締め切り、市大学生メールの再開、研究奨励金の新しい申請期間を反映し、稼働状況の画像とカバーを10月22日のものに差し替えました。
  • ▸2026年10月19日:対面授業の再開(10月9日)、臨時Moodleなどの臨時システム、履修修正と総合教養科目2次申請の実施日程、受験票の印刷開始日、授業料の納付延期、証明書の発行、OMUメールの再開を反映。稼働状況の画像を10月19日のものに差し替え、休講期間を示していた10月5日の画像を外しました。根拠は参照元の各お知らせです。
  • ▸2026年10月5日:公開
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