
0800-080-0638はauの番号?「格安プラン+ポケットWi-Fi」の電話をKDDI公式で確かめた
0800-080-0638から「KDDI au担当」を名乗り、格安プランへの移行とポケットWi-Fiを勧める電話がありました。この番号はKDDIの公式発信番号一覧に無く、ポケットWi-Fiが付くプランもau公式にはありません。実際のやり取りと、かかってきたとき・契約してしまったときの対処をまとめました。
目次
0800-080-0638から「KDDI au担当」を名乗り、格安プランへの移行とポケットWi-Fiを勧める電話がありました。この番号はKDDIの公式発信番号一覧に無く、ポケットWi-Fiが付くプランもau公式にはありません。実際のやり取りと、かかってきたとき・契約してしまったときの対処をまとめました。
2026年10月13日、0800-080-0638 から「KDDI au担当」を名乗る電話がかかってきました。用件は「格安プランに移ると月4,720円安くなる。データ量が減る分はポケットWi-Fiを付けて補う」というものです。
KDDIの公式情報と照らし合わせると、次の2点が分かりました。
- ▸0800-080-0638 は、KDDIが公開している発信番号の一覧に載っていません(2026年9月25日更新の版で確認)。
- ▸au公式の料金プラン一覧には、プラン変更でポケットWi-Fiが付く仕組みはありません。モバイルルーターは、スマホとは別の料金プランとして契約するものです。
電話の相手は、KDDIの名前を出す一方で自分の会社名を名乗りませんでした。誰が何を売ろうとしていたのかは分かりません。この記事では「詐欺」と決めつけず、実際の通話の内容と、公式情報で確かめられることだけを並べます。
0800-080-0638からの電話で言われたこと
通話は1分18秒でした。録音した内容を文字に起こしたものです。相手の名前と私の名前は○○に置き換えています。電話の音が粗く聞き取れない箇所は[ ]で示しました。
私が「大丈夫です」と断ると、相手は「わかりました」と言うなり、あいさつもなくブチッと電話を切りました。録音もその一言で終わっています。KDDIの担当を名乗っておきながら、断られた途端にこの切り方をするのを聞いて、明らかにまともな連絡ではないと感じました。
相手が示したのは「4,720円お値下げ」という金額だけでした。いまのどのプランから、どのプランに変えるといくらになるのかは説明していません。ポケットWi-Fiについても、月額料金、契約期間、端末代、どの会社との契約になるのかは聞く前に断ったので、分かっていません。
0800-080-0638はKDDIの発信番号一覧に無い
KDDIは、auやUQ mobileの利用者に電話やSMSで連絡するときに使う番号を、公式サイトの「KDDIからどの電話番号で連絡が来るか教えてください」で公開しています。0800で始まる番号は22件あり、うち0800-080で始まるのは7件です。0800-080-0638 はどれとも一致しません。

同じページの冒頭には、KDDI自身による注意書きがあります。一覧に無い番号から代理店などを名乗って連絡があり、契約内容を確かめようとしてくる、質問にはっきり答えないといった不審な点があれば、個人情報を伝えないように、という内容です。

なお、同じページは、一覧に載っている番号でも表示が偽装される場合があるとしています。一覧に載っているかどうかは、判断材料の一つです。迷ったら、かかってきた電話では話を進めず、自分で調べたauの窓口にかけ直して確かめるのが確実です。
ポケットWi-Fiが付く格安プランはau公式に無い
au公式の料金プラン一覧には、スマートフォン向けに32のプランが並んでいます(2026年10月13日確認)。データ量の上限が無い「使い放題」系、使った分だけ払う「スマホミニプラン+」、年齢別のプランなどです。そのなかに、プランを変えるとポケットWi-Fiが付いてくるものはありません。
モバイルルーターは、同じ一覧の「データ通信端末の料金プラン」に、「モバイルルータープラン 5G」などとして別に載っています。つまりauでポケットWi-Fiを使うときは、スマホとは別にもう1つ料金プランを契約することになります。

ただし「安いプランが無い」わけではありません。auには「スマホミニプラン+」があり、KDDIはUQ mobileやpovoといった安いブランドも出しています。電話の説明でおかしいのは、安いプランの有無ではありません。データ量が減る分の補いとしてポケットWi-Fiを「お付けしている」という仕組みが、公式のどこにも無いことです。
同じ形の勧誘は消費生活センターにも相談されている
「携帯会社を名乗る電話で、料金が安くなると言われてモバイルWi-Fiの契約をさせられた」という相談は、各地の消費生活センターが注意を呼びかけています。
- ▸徳島県消費者情報センター(2026年2月17日):契約している携帯会社を名乗る電話で「スマホの利用料が月3,000円安くなる」と言われ、プラン変更だと思って了承した。届いた書面では、モバイルWiFiルーターを3年の分割払いで買う契約になっていた。
- ▸広島県消費生活センター(2025年9月12日更新):携帯会社から委託を受けたと名乗る業者に「Wi-Fiルーターは無償」と言われて契約した。実際はルーター代金が3年の分割払いで、2年目以降の月額は6,000円台。業者は携帯会社と関係が無かった。
私が受けた電話は、具体的な契約の話に入る前に断っています。上の事例と同じ業者かどうかは分かりません。それでも「契約中の携帯会社の名前を出す」「安くなる金額を先に言う」「ポケットWi-Fiを付ける」という流れは、相談事例とよく似ています。
広島県のページによると、電気通信事業法は、電話で勧誘する事業者に対し、自分の会社名を告げること、契約前に料金や内容を説明することを義務づけています。事実と違うことを告げる勧誘や、断った人への勧誘を続けることは禁止されています。
かかってきたとき・契約してしまったとき
電話に出てしまったら
その場で返事をしないことです。私は説明の途中で「大丈夫です」と断りました。相手は食い下がりこそしませんでしたが、「わかりました」の一言で一方的に切っています。話を聞くなら、まず「どこの会社の、何という契約か」を尋ねます。KDDIの名前しか言わず会社名を言わないなら、そこで切ってかまいません。プランを見直したいなら、au公式サイトやMy auで自分で確かめるか、自分で調べたauの窓口へかけ直します。
もうかかってこないようにしたいとき
スマホの通話履歴から 0800-080-0638 を選び、ブロック(iPhoneでは「この発信者を着信拒否」)します。KDDIの同じページでは、Pontaパスの加入者向けに、迷惑電話に警告を表示するアプリも案内されています。ただし、この種の勧誘は番号を変えてかけてくることがあるので、番号のブロックだけで止まるとは限りません。
契約してしまった・ルーターが届いたとき
広島県消費生活センターによると、電話勧誘で結んだ通信の契約は、契約書面が届いた日を含めて8日以内なら、電気通信事業法の「初期契約解除」で違約金なしに解約できます(事務手数料や使った分の料金は払う必要があります)。ルーター本体を買う契約も、特定商取引法のクーリング・オフ(一定期間なら理由を問わず契約をやめられる制度)で、同じく8日以内ならやめられると考えられるとしています。申し出は、簡易書留のように送った記録が残る方法で行います。
契約の種類によって当てはまる制度が変わるので、迷ったら早めに消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。8日を過ぎそうなら、まず期限内に申し出ることを優先します。
参考にした情報
- ▸au - KDDIからどの電話番号で連絡が来るか教えてください(公式・2026年9月25日更新)
- ▸au - 製品別の料金プラン(公式・2026年10月13日確認)
- ▸徳島県消費者情報センター - スマホの料金プラン変更を装うモバイルWiFiルーターの勧誘にご注意!(2026年2月17日)
- ▸広島県消費生活センター - モバイルWi-Fiを契約するとスマホの通信料金が安くなるという電話勧誘等にご注意ください!(2025年9月12日更新)
- ▸カバー画像: Souichirou Sakamoto 撮影「Au-shop.jpg」(CC BY-SA 4.0)に文字を重ねて使用。改変後の画像も CC BY-SA 4.0 です

Backend Engineer / AWS / Django / Go