
GPT-6 Astraは何回使える? 料金2.5倍の中身をCodexで実測した
OpenAIが9月3日に出したGPT-6 Astraは、GPT-5.6 Solの2.5倍の値段。それが自分のChatGPTでどう見えるか、Codexで7種類の作業を回して測りました。雑談とブラウザ操作で33倍、そしてモデルの差より自分のAGENTS.mdの差が大きかった話。
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OpenAIが9月3日に出したGPT-6 Astraは、GPT-5.6 Solの2.5倍の値段。それが自分のChatGPTでどう見えるか、Codexで7種類の作業を回して測りました。雑談とブラウザ操作で33倍、そしてモデルの差より自分のAGENTS.mdの差が大きかった話。
2026年9月3日、OpenAIが新しいモデル「GPT-6 Astra」を出しました。値段はひとつ前の「GPT-5.6 Sol」の2.5倍。その2.5倍を、自分のChatGPTのアカウントでCodexを回して測ると、こうなりました。
- •APIもChatGPTも、AstraはSolの2.5倍の速さで枠が減る
- •何回使えるかは、作業の種類で30倍以上変わる(雑談とブラウザ操作の差)
- •モデルより先に、自分のAGENTS.mdを疑う。それだけで7倍変わった
頭の良さは同じ。値段は2.5倍

OpenAI自身が発表ページに載せた第三者の指数(Artificial Analysis Intelligence Index)では、Astraが61.2、Solが60.9。ほぼ同じです。それでも値段は、100万トークンあたり入力10ドル・出力50ドル。Solの4ドル・20ドルに対して、きっちり2.5倍です。

GPT-6 Astraとは。何が変わったのか

質問して答えをもらう使い方では、Solとの差はほとんど出ません。差が出るのは「作業を任せる」ときです。OpenAIの発表によると、変わったのはこの3つ。
- •パソコンの画面を操作する作業が速く正確になった(同じ作業をSolの約半分の時間で終える、と発表)
- •ターミナルでの作業(コマンドを打って直していく作業)の成功率が上がった
- •出力する文字数が減った。同じ結果を、少ないトークンで返す
もうひとつ、セキュリティの能力が上がりすぎたため、脆弱性の実証コードを作るような頼み方は断られます。安全確認の仕組みが途中で作業を止めることもある、とOpenAIは書いています。
料金。APIもChatGPTも2.5倍

ChatGPTのPlusやProで使うときは、ドルではなく「クレジット」という目盛りで枠が減ります。その表でも、Astraは入力・キャッシュ済み入力・出力の全部がSolの2.5倍。ドルでもクレジットでも、比率は同じです。

ひとつ食い違いがあります。速く返す「Fast mode」は、APIの発表では「料金2倍」、ChatGPTのクレジット表では「2.5倍」。どちらが正しいかは明記されていません。ChatGPTで使う人はクレジット表の方を見ておくのが安全です。
なお「2.5倍」の分母になっているSolの値段は、2026年11月21日までの期間限定価格です。Solが元の値段に戻れば、差は縮みます。
で、何回使えるのか。公式は数字を出していない

ChatGPTで使うときの上限について、OpenAIのヘルプにあるのは「Solより速く枠を使う」という一文だけ。Plusは「限られた量」、Proは「今の枠をそのまま使える」と書かれていますが、何回とは書かれていません。


Solなら「5時間あたり、Plusで10〜100回」という目安が公開されています。Astraは同じトークン量なら2.5倍の速さで減るので、単純に割れば4〜40回。ただし、この「回」は作業の重さで桁が変わります。そこで、自分のアカウントで測りました。
Codexで7種類の作業を回して測った
個人のChatGPT Proにログインした Codex CLI(0.153.2)で、種類の違う作業を1回ずつ実行し、Codexが残す記録からトークン数を集計して、公式のクレジット表で換算しました。Astraはまだ自分のアカウントに来ていないので、Solで測って2.5倍した列を横に置いています。

雑談1回が0.5クレジット。Web検索つきの調べものが1.6、テストを2件直すコード修正が1.3、Excelの集計表とグラフを作らせて3.8、ブラウザを実際に操作させて2ページ確認すると16。雑談を1とすると、ブラウザ操作は33倍です。

たとえばこのExcelの集計表。売上の明細180行から店舗別・商品別の表とグラフを作らせて、3.8クレジット。Astraなら換算で9.5です。

残りはCodexの中で /status と打てば見えます。このアカウントは週の枠だけで動いていて、5時間の枠はありませんでした(5時間の枠が出るのはCodex-Sparkという別モデルだけ)。

ブラウザからは、ChatGPTの設定にある「アナリティクス」で同じ残量が見えます。7本を回しても、週の枠は8%使用のまま動きませんでした。
Astraの2.5倍より、自分のAGENTS.mdの7倍

測っていて一番驚いたのはここです。同じ雑談を、ふだん自分が使っているAGENTS.md(Codexが毎回最初に読む設定ファイル)を置いた状態で頼むと、0.5クレジットが3.5クレジットになりました。調べものは1.6が9.3。6〜7倍です。
理由は単純で、AGENTS.mdに「相談ごとはメモ帳を検索してから答えろ」「作業は記録しろ」と書いてあるから。Codexはそのとおりに、ファイルを4つ読んでから答えていました。AGENTS.mdは毎回自動で読まれる固定費、そこから呼ばれるスキルは呼ばれたときだけ乗る変動費。この2つを足すと、モデルの値段差より大きくなります。
ちなみに、考える深さの設定(reasoning)を「high」にしても、雑談では1トークンも変わりませんでした。
減らし方は3つ

- •読ませるのは安く、書かせるのは高い。出力は入力の5倍の単価。長い資料を要約させるより、長い文章を書かせる方が減ります
- •同じ会話を続ける方が安い。一度読んだ内容(キャッシュ済み入力)は10分の1の単価。毎回新しい会話に資料を貼り直すと、その分だけ高くなります
- •Fast modeは急ぎのときだけ。付けっぱなしだと2.5倍の速さで減ります
そして4つ目。AGENTS.mdを短くする。これが一番大きいです。
Astraが自分のアカウントに来たら、同じ7本で測り直す
この記事のAstraの数字は、Solの実測を2.5倍した換算です。OpenAIは「Astraは出力する文字数が少ない」と言っているので、実際はもう少し持つはずです。Astraが使えるようになり次第、同じ7本を回して、この記事の数字を実測に差し替えます。
よくある質問
GPT-6 Astraはいつから使える?
9月3日から一部の企業向けに始まり、「数日のうちに」Plus・Pro・Business・Enterpriseの全員に広がる、とOpenAIは書いています。無料プランは対象外です。
Codexでgpt-6-astraを選べないのはなぜ?
順番待ちです。9月4日の時点で、筆者のPro個人アカウントでも「ChatGPTアカウントでは未対応」と返ってきました。クレジットを買っても順番は早まらない、とヘルプにあります。
Plusで使える? 何回まで?
使えます。ただしPlusは「限られた量」で、上限の数字は公開されていません。ProとBusiness Premiumは今の枠をそのまま使えます。
GPT-5.6 Solとの違いは?
一問一答の賢さはほぼ同じ。画面操作・ターミナル作業・出力の短さが伸びた分に2.5倍を払う、という関係です。
「GPT-6 Astra Pro」とは?
Pro・Business・Enterpriseだけが使える、さらに時間をかけて考える版です。発表ページに名前は出ていますが、値段と上限はまだ書かれていません。
ChatGPTの普通のチャット画面も同じ枠?
違います。この記事のクレジットの話は「Work」と「Codex」の枠です。普通のChat画面は別の回数制限で動きます。
参照元

Backend Engineer / AWS / Django / Go