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マイナアプリでログインできない・使えないときの対処|対応機種と、いつ直るのか

2026年8月25日に始まったマイナアプリで、認証やログインが完了しない事象が起きているとデジタル庁が発表しました。公式が案内する2つの対処、対応OS・端末条件の確認方法、現時点で分かっていることをまとめ、なぜ起きるのかを仕組みから推測します。

ニュース2026年8月27日公開 本日更新
目次
この記事のポイント

2026年8月25日に始まったマイナアプリで、認証やログインが完了しない事象が起きているとデジタル庁が発表しました。公式が案内する2つの対処、対応OS・端末条件の確認方法、現時点で分かっていることをまとめ、なぜ起きるのかを仕組みから推測します。

マイナアプリで「マイナポータルにログイン」を押しても先に進まない、認証の画面から戻ってこない、ぐるぐる回ったまま終わらない——という状態で開いたかたへ。それはあなたの操作ミスではありません。デジタル庁が2026年8月27日に、一部の端末・利用環境で認証やログインが完了しない事象が起きていると公式に認めています。

この記事では、デジタル庁が案内している対処を先に書き、そのあとで「そもそも自分の端末は対応しているのか」の確認方法、現時点で分かっていること、最後にエンジニアの視点で「なぜこうなるのか」を説明します。マイナアプリは2026年8月25日に提供が始まったばかりで、この記事の内容は2026年8月27日の夜時点で確認したものです。続報が出たらこのページを更新します。

デジタル庁が案内する対処は2つ

デジタル庁は8月27日の午前10時に、公式Xアカウントでこう発表しました。

【マイナアプリについてお知らせ】
一部の端末や利用環境において、認証やログインが完了しない事象が発生しております。
シークレットモードの解除やデジタル認証アプリのアンインストールにより改善する場合がありますので、お試しください。
—— デジタル庁 公式X(2026年8月27日 10:00)

つまり公式が案内している対処は「シークレットモードの解除」と「デジタル認証アプリのアンインストール」の2つです。順番に説明します。

対処1. ブラウザのシークレットモードをやめる

シークレットモード(iPhoneのSafariでは「プライベートブラウズ」、Chromeでは「シークレット タブ」と呼ばれる、履歴を残さない閲覧モード)でマイナポータルを開いていると、ログインが最後まで通らないことがあります。

対処は、ふつうのタブで開き直すことです。Safariなら画面右下のタブ一覧ボタンから「プライベート」を抜け、Chromeならシークレット タブを閉じて通常のタブでマイナポータルを開き、もう一度ログインを試してください。

対処2. 「デジタル認証アプリ」を削除する

スマホに「デジタル認証アプリ」が残っていたら、アンインストールしてからログインし直してください。ホーム画面かアプリ一覧で「デジタル認証」を探し、長押しして削除するだけです。

消してしまって大丈夫です。マイナアプリは、これまでの「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」の2本を1本に統合したアプリで、デジタル認証アプリの役割はマイナアプリがそのまま引き継いでいます。これまでデジタル認証アプリで本人確認していた民間サービスも、今後はマイナアプリが代わりに立ち上がります。古いほうが残っていることがむしろ不具合の引き金になっている、というのが今回の案内です。

なお、公式の発表は「改善する場合があります」という書き方です。この2つで直らないケースも残っている、と読むのが正確です。その場合は次の項目を確かめてください。

それでも入れないとき。端末側の条件を確かめる

マイナアプリには端末側の条件がいくつかあり、満たしていないと不具合とは関係なく使えません。検索で「対応してない」「対応機種」と調べているかたは、まずここを見てください。

確かめること条件
iPhoneのOSiOS 16.4以上
AndroidのOSAndroid 11以降で、NFC(カードをかざして読み取る機能)搭載
端末のロック設定PIN・顔認証・指紋認証などの画面ロックの設定が必須。未設定だとマイナアプリ自体が使えません
「iPhoneのマイナンバーカード」を使う場合iOS 18.5以降のiPhone XS以降
アプリの利用登録初回はマイナンバーカードを使った利用登録が必要。登録前はログインに進めません

実物のマイナンバーカードで認証する場合は、カードの上にスマホの背面上部をぴったり重ねて「読み取り開始」を押します。読み取れる位置は機種ごとに違うので、ケースを外して位置をずらしながら試すと通ることがあります。ここでつまずいている場合は今回の不具合ではなく、単にNFCの読み取りに失敗しているだけです。

マイナアプリのマイナンバーカード読み取り画面。カードの上にスマートフォン背面上部を合わせる案内
実物カードの読み取り画面。スマホの背面上部をカードに重ねる。2026年8月27日夜に当サイトで撮影

なお、「デジタル認証アプリの対応機種」を調べてこのページに来たかたは、上の表がそのまま答えです。デジタル認証アプリはマイナアプリに統合されたので、これから条件を確かめるべきなのは後継であるマイナアプリの動作環境になります。

いつ直る? 今わかっていること

修正の時期は発表されていません。原因の説明もまだありません。2026年8月27日夜の時点で分かっているのは次のことだけです。

日時起きたこと
8月25日マイナアプリの提供開始。マイナポータルアプリからのアップデートで切り替わる
8月25日〜SNSで「ログインできない」「デジタル認証アプリを消したら直った」という報告が出はじめる
8月27日 10:00デジタル庁が公式Xで事象を認め、2つの対処を案内
8月27日 夜マイナアプリのトップ画面にお知らせが表示される。一方、公式サイトの「お知らせ」一覧には掲載なし(いずれも当サイト確認)

発表が出ている場所は、8月27日夜の時点で公式Xと、マイナアプリのトップ画面のお知らせの2か所です。マイナアプリ公式サイトのお知らせ一覧には載っていません。続報を追うなら、デジタル庁の公式X(@digital_jpn)か、マイナアプリを開いてトップのお知らせを確かめるのが早い方法です。

マイナアプリのトップ画面。認証やログインができない場合の対処方法についてのお知らせが表示されている
マイナアプリ(Android)のトップ画面。2026年8月27日夜に当サイトで撮影

急ぎの手続きがあって待てない場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)で相談できます。また、パソコンとICカードリーダー(またはスマホを読み取り機代わりにする二次元コードログイン)からマイナポータルに入る方法は今回の件とは別ルートなので、そちらが使える環境なら回避策になります。

なぜログインできなくなるのか。仕組みから考える

ここからはエンジニア視点の話です。デジタル庁は原因を公表していないので、案内された対処から仕組みを逆算した推測として読んでください。

マイナポータルへのログインは、実は1つのアプリの中で完結していません。公式の手順をたどると、マイナアプリ → ブラウザ(マイナポータル) → マイナアプリで認証 → ブラウザに戻る、と2つのアプリのあいだを行き来する作りになっています。実際の画面でも、ブラウザ側のログインボタンの下に「マイナアプリがひらきます」と書かれています。この「行き来」こそが、今回の2つの対処と対応しています。

マイナポータルのログイン画面。ログインボタンの下にマイナアプリがひらきますと書かれている
ブラウザ側のログイン画面。ここからマイナアプリに戻る。2026年8月27日夜に当サイトで撮影

シークレットモードが引っかかる理由。ブラウザとアプリを行き来するあいだ、「さっきログインを始めたのはこの人だ」という目印(セッションと呼ばれる、ブラウザに置かれる小さなメモ)をブラウザ側が持っておく必要があります。シークレットモードはこのメモをできるだけ持たない・すぐ捨てるように動くモードなので、認証を終えてブラウザに戻ってきたときに「あなた誰でしたっけ」となり、ログインが完了しない——という筋書きがいちばん自然です。

デジタル認証アプリが引っかかる理由。ブラウザからアプリを呼び出すときは、「このリンクはこのアプリで開く」という端末内の対応づけ(アプリリンクと呼ばれる仕組み)を使います。統合前は、その呼び出し先がデジタル認証アプリでした。旧アプリが端末に残っていると、認証の呼び出しを新旧どちらのアプリが受け取るかが曖昧になり、古いほうが受け取ってしまうと認証の往復がそこで途切れます。旧アプリを消せば受け取り手が一意になるので、「アンインストールで改善する場合がある」という案内とつじつまが合います。

2本のアプリを1本にまとめる統合自体は、方向としてまっとうです。ただ、統合の過渡期には「古いほうが残っている端末」が大量に存在するわけで、そこで何が起きるかは事前に潰しておけたはずの領域でもあります。マイナアプリそのものの中身——マイナンバーカードのICチップに何が入っていて、認証がどう成立しているのか——は、別の記事でエンジニア目線で全部話しています。仕組みごと理解したいかたはそちらをどうぞ。

よくある質問

Q. デジタル認証アプリを消したら、それを使っていた他のサービスに入れなくなりませんか?

A. なりません。デジタル認証アプリの機能はマイナアプリに統合されていて、これまでデジタル認証アプリが立ち上がっていた場面では、今後はマイナアプリが立ち上がります。

Q. メルカリや東京都の「東京アプリ」の本人確認でデジタル認証アプリを使っていました。消したらどうなりますか?

A. これまでデジタル認証アプリが立ち上がっていた場面では、今後はマイナアプリが立ち上がるようになります。各サービスのアカウントや登録情報はサービス側に保存されているので、アプリを消しても消えません。マイナアプリを入れた状態で、いつも通りサービス側から本人確認を始めてください。

Q. まだ「マイナポータルアプリ」のままです。アップデートしないとダメですか?

A. すぐには困りません。アップデートしていない端末では、従来のマイナポータルアプリを使ったログイン方法が引き続き案内されています。ただしアプリの実体は同じものの呼称変更なので、いずれアップデートで自動的にマイナアプリになります。

Q. シークレットモードも使っていないし、デジタル認証アプリも入れたことがありません。それでも入れません。

A. 公式の対処は「改善する場合がある」という表現で、すべてのケースをカバーしていません。端末側の条件(対応OS・端末ロック・利用登録)を確認したうえで当てはまるものがなければ、修正版を待つか、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に相談してください。

Q. マイナポータルで確認できる情報や証明書は消えていませんか?

A. 消えていません。今回はログイン(入口)の不具合で、マイナポータル側のデータに影響が出たという発表はありません。

更新履歴

  • 2026年8月27日 夜:マイナアプリのトップ画面にお知らせが表示されていることを確認し、実際の画面を追加。
  • 2026年8月27日:初回公開。

参照元

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堀川 慎

Backend Engineer / AWS / Django / Go