Galaxy S26がAirDropに対応。設定方法と日本の対応時期
Samsung Galaxy S26のQuick ShareがApple AirDropに対応。iPhoneとの写真・ファイル共有が追加アプリなしで可能に。設定方法、日本の対応時期、技術的な仕組みを解説。
ニュース
kkm
Backend Engineer / AWS / Django
Samsung は2026年3月22日、Galaxy S26シリーズでAirDropとの相互通信に対応したと発表しました。Galaxy S26 / S26+ / S26 Ultraの3機種が対象で、追加アプリなしにiPhoneやiPad、Macとファイルをやり取りできます。韓国では3月23日から利用可能で、日本を含む各国にも順次展開されます。
何ができるようになったのか
Galaxy S26のQuick Share(Samsungの標準ファイル共有機能)から、AppleのAirDropに直接ファイルを送れるようになりました。逆に、iPhone側からGalaxy S26へAirDropで送ることもできます。写真、動画、ドキュメントなど一般的なファイル形式に対応しています。
これまでAndroidとiPhoneの間でファイルを送るには、メールやクラウドストレージ、LINEなどのメッセンジャーを経由する必要がありました。今回の対応により、近くにいる相手であればアプリを介さず直接送受信できます。
なお、この機能をAndroid端末で最初に実現したのはGalaxyではなく、2025年11月にGoogleがPixel 10で世界初導入しています。その後Pixel 9にも対応が広がり、今回Samsungが続いた形です。
どうやって使うのか(設定方法)
Galaxy S26側の操作は以下のとおりです。
- 設定アプリを開き、「接続されたデバイス」→「Quick Share」に進む
- 「Appleデバイスと共有(Share with Apple devices)」トグルを有効にする
- 前提条件として、Google Play Services 26.11.xx以降がインストールされている必要がある(通常はGoogle Playストア経由で自動更新される)
iPhone側では、AirDropの受信設定を「すべての人」にしておく必要があります。コントロールセンターからAirDropをタップし、「すべての人(10分間)」を選んでください。
なぜAppleの許可なしに実現できたのか
AirDropはApple独自の技術で動いています。通信の土台となるのはAWDL(Apple Wireless Direct Link)というApple独自の無線通信規格で、Bluetooth経由で相手を発見したあと、Wi-Fiの高速通信でファイルを転送します。
GoogleはAppleの公式な協力を得ずに、AWDLプロトコルをリバースエンジニアリング(解析・再実装)して互換性を実現しました。Quick Share側はBLE(Bluetooth Low Energy、省電力のBluetooth規格)とWi-Fi Directで通信しますが、相互運用レイヤーを挟むことでAirDropと会話できるようにしています。
この相互運用レイヤーはRust言語で実装されています。Rustはメモリ安全性をコンパイル時に保証する言語で、バッファオーバーフローなどの脆弱性が構造的に起こりにくい特徴があります。
セキュリティ面では、独立系セキュリティ企業NetSPIが監査を実施し、「業界の他の実装より顕著に堅牢」と評価しています。
「連絡先のみ」モードは使えない(今の制限)
現時点で動作するのは「すべての人に10分間」モードだけです。iPhoneのAirDropには「連絡先のみ」という設定がありますが、Android端末との通信ではこのモードは機能しません。
つまり、ファイルを受け取りたいときは毎回「すべての人」に切り替え、10分経つと自動的にオフになるという運用になります。Googleは今後Appleと協力してこの制限を解消する予定と表明しています。
日本にはいつ届くのか
展開スケジュールは以下のとおりです。
| 時期 | 対象地域 |
|---|---|
| 3月23日 | 韓国 |
| 同週後半 | 米国 |
| 順次展開 | 欧州・香港・日本・ラテンアメリカ・ 東南アジア・台湾 |
日本への具体的な配信日はまだ公表されていません。ただし、Galaxy S26シリーズは日本でも発売済みのため、Google Play Servicesのアップデートが配信されればソフトウェア更新で利用可能になる見込みです。
他のAndroidスマホにも広がるのか
AirDrop互換機能はGalaxy S26だけのものではありません。GoogleはこれをAndroidプラットフォームのコア機能として構築しており、Google VP Eric Kay氏は「2026年にもっと多くのデバイスに拡大する」と述べています。
各メーカーの対応状況をまとめます。
| メーカー | 対応状況 |
|---|---|
| Google Pixel | Pixel 10で2025年11月に対応済み。 Pixel 9にも拡大済み |
| Samsung | Galaxy S26シリーズで対応(今回) |
| Oppo | 3月末までに対応予定 |
| Xiaomi・OnePlus等 | 対応予定。具体日程は未発表 |
Quick Shareの基盤がGoogle Play Servicesに組み込まれているため、メーカー側の個別実装が不要な点がポイントです。Google Play Servicesの更新が配信されれば、対応端末は自動的にAirDrop互換機能を利用できるようになります。