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ハローワークインターネットサービスが「おかしい」原因と対処法

2026年3月のリニューアル以降、ハローワークインターネットサービスが「おかしい」「使いにくくなった」と感じる人が増えています。初日の大規模障害は復旧済み。求人検索の画面変更・ログイン変更で何が変わったか、今どう使えばいいか、障害の経緯と富士通の契約とあわせて整理します。

ニュース2026年3月23日公開 本日更新
目次
この記事のポイント

2026年3月のリニューアル以降、ハローワークインターネットサービスが「おかしい」「使いにくくなった」と感じる人が増えています。初日の大規模障害は復旧済み。求人検索の画面変更・ログイン変更で何が変わったか、今どう使えばいいか、障害の経緯と富士通の契約とあわせて整理します。

ハローワークインターネットサービスが前と違っておかしい」「使いにくくなった」と感じている方へ。先に結論から言います。2026年8月現在、サイトは正常に動いています。3月のリニューアル初日に起きた大規模な障害は、とっくに終わっています。

つまり、いま「おかしい」と感じているものの正体は、故障ではありません。前と同じ操作が、前と同じ場所にないだけです。求人の保存の仕方、市区町村での絞り込み方、ログインのやり方——このあたりが一斉に変わりました。

そして、戸惑っているのはあなただけではありません。その証拠に、厚生労働省は2026年7月23日、公式の「よくあるご質問」に項目を追加しています。追加されたのは「求人を保存する方法」と「市区町村の選び方」。みんながそこで詰まった、ということです

この記事では、症状別に、公式の手順にもとづいた具体的な操作方法を先にまとめます。そのうえで、何が変わったのか、なぜ不満が続くのか、開発を担う富士通の契約とあわせて整理します。急いでいる方は次の章だけで足ります。

2026年8月現在、不具合は直っているのか

結論から言うと、システムの障害としては直っています。使い勝手の問題は、直っていません。この2つは別の話なので、分けて見ます。

まず障害について。公式の運用状況・障害情報を確認すると、2026年8月7日時点で、継続中の障害告知は1件もありません。3月のリニューアル以降で告知された障害は、7月27日の1件だけです。それも、次のとおり同日中に復旧しています。

「7月27日10時30分頃より求人者マイページ・求職者マイページにおいて、画像や応募書類等のファイルをアップロードした際にエラーとなる事象が発生していましたが、15時40分頃復旧いたしました。」

ですので、「今つながらない」「今表示されない」という場合は、サービス側の障害ではなく、手元の環境か一時的な混雑を疑うほうが早いです。対処は次の章にまとめました。

次に使い勝手について。こちらは3月から8月まで、画面や操作を作り直したという発表がありません。6月から8月にかけて出た告知のうち、使い勝手に関わるものは7月23日の「よくあるご質問を更新しました」の1件だけです。

これは、見方によっては回答そのものです。操作をわかりやすく直すのではなく、わかりにくいままで説明を足す、という対応が選ばれたということだからです。追加された質問を見ると、利用者がどこで手を止めたのかがそのまま分かります。

追加日追加された質問読み取れること
2026年
7月23日
Q21 見つけた求人を
保存できますか
求人の保存方法が
分からない人が多い
2026年
7月23日
Q23 市区町村を選ぶ
方法が分かりません
地域の絞り込みで
手が止まる人が多い

この2つは、次の章でそれぞれ手順を書きます。「自分だけがおかしいのかと思っていた」という方は、そうではありません。公式が質問項目を足すほど、多くの人が同じところで止まっています

症状別、今すぐ効く対処法

困っている内容ごとに分けました。当てはまるところだけ読んでください。手順は公式のヘルプとマニュアルに沿っています。

急にログインできなくなった

これが最も多い困りごとで、原因もはっきりしています。リニューアルで、ログインの仕組みが変わりました。

ポイントは2つです。1つ目、IDはメールアドレスです。2つ目が本題で、リニューアル前にメールアドレスだけ登録してパスワードを設定していなかった人は、そのままではログインできません。公式のお知らせにこう書かれています。

「リニューアル前にハローワークにてメールアドレスを登録したもののパスワードを設定していなかった場合は、ログイン画面にある『パスワードをお忘れの方』からパスワードの設定をお願いします。」

つまり、「パスワードをお忘れの方」から進むのが正解です。忘れたのではなく、そもそも設定していなかった人も、この入口を使います。ここが分かりにくいので、「パスワードは忘れていないのに入れない」と感じます

ログインすると、ワンタイムパスワード(その場限りの数字)の入力を求められることがあります。毎回の入力を省く設定もできますが、省略できる端末の数には上限があります。手順は公式がPDFで公開しています

なお、求職者マイページのログイン画面はこちらです。手続きは「窓口で登録した人」と「オンラインで登録した人」で違い、公式マニュアルも別々に用意されています。自分がどちらか分からない場合は、ハローワークの窓口で登録手続きをしたかどうかで判断してください。

気になる求人を保存したい・検索条件を残したい

7月23日にFAQへ追加された項目です。前提として、保存機能を使うには求職者マイページの開設が必要です。マイページを作らずに検索しているだけだと、保存のボタン自体が使えません。「保存できない」の多くはこれです。

検索条件を保存する手順公式の案内より)。

  • 希望の条件を入れて検索する
  • 「検索条件を保存」を押す
  • 条件に名前を付けて「新規保存」を押す
  • 保存できるのは最大3件まで
  • 変えたいときは、保存した条件を読み込んでから直して「上書き保存」

求人そのものを保存する手順。求人の詳細画面か一覧の「お気に入りに保存」を押します。一覧でチェックを付けて、まとめて保存することもできます。こちらは最大300件までで、超えると古いものから自動で消えます。

注意点が1つ。求職の登録が無効になると、保存した内容は使えなくなります。しばらく利用していなかった方は、まず登録が生きているかを確認してください。

市区町村で絞り込めない・地域が選べない

これも7月23日にFAQへ追加された項目です。市区町村の一覧が、画面に出ていないのが原因です。公式の回答はこうです。

「就業場所で都道府県を選択後、右側の下向き矢印(プルダウン)を押すと市区町村が表示されます。都道府県内の市区町村は最大5つまで選択可能できます。」

つまり、都道府県を選んだあと、右側の下向き矢印を押さないと市区町村が出てきません。押すべき場所が小さく、押すと開くことが画面から分かりにくいため、「市区町村が選べない」と感じます。そして、選べるのは1つの都道府県につき5つまでです。それ以上の範囲で探したい場合は、都道府県だけで検索して結果から絞るほうが早いです。

重い・表示されない・「見れない」

前に書いたとおり、8月時点で継続中の障害はありません。それでも重い場合は、次を順に試してください。

  • 時間帯をずらす。月曜の朝と、窓口が開く午前中は混みます。昼過ぎや夜は軽くなることがあります
  • ブラウザを変える、履歴データを消す。リニューアルで画面の作りが変わったため、以前の表示情報が残っていると崩れることがあります
  • スマホで重いならパソコンで開く。逆も試す価値があります
  • 公式の運用状況を確認する。運用状況・障害情報に何も出ていなければ、全体の障害ではありません

それでも解決しないとき

公式のよくあるご質問と、利用者マニュアルがあります。ただしマニュアルのPDFは36MBから46MBあり、スマホでは開くだけで一苦労です。パソコンと、通信量を気にしなくていい回線で開くことをおすすめします。

資料対象容量
求職者マイページ
マニュアル
窓口で
登録した人
39.8MB
求職者マイページ
マニュアル
オンラインで
登録した人
36.3MB
求人者マイページ
マニュアル
求人を出す
企業側
46.4MB

電話で聞くこともできます。問い合わせ窓口は 0570-077450、受付は月曜から金曜の9時30分から18時まで(祝日と年末年始を除く)です。失業給付の手続き中の方は、窓口で職員に聞くのが確実です。新しい画面の使い方も、その場で教えてもらえます。

「おかしい」の正体。リニューアルで変わった主な点

今回のリニューアルは単独の施策ではなく、厚生労働省が進める「はたらく」に関する情報改善の一環です。前の画面に慣れていた人ほど戸惑うのは、次のような点が一度に変わったからです。

変わった点とまどいの理由
ログインの方法パスワード未設定だった人は
再設定が必須になった
求人検索の画面項目の置き場所が変わり
前の手順が通じない
地域の絞り込み市区町村がプルダウンの中へ
選べるのは最大5つまで
求人の保存マイページの開設が前提
条件は3件、求人は300件まで
マイページの開設窓口登録とオンライン登録で
手順が分かれた

どれも「機能がなくなった」わけではありません。置き場所と前提条件が変わっただけです。ただし、毎日使う人にとっては、置き場所が変わることは機能がなくなることとほとんど同じ意味を持ちます。

なぜ「改悪」と言われ続けるのか

リニューアルから4か月以上が過ぎても、「改悪」という言葉はなお使われています。不満は大きく3つに分かれます。

1つ目は、初日にそもそも使えなかったこと。公開初日はページが重すぎて表示されず、求人検索を押しても応答がありませんでした。最初の印象が「使えない」だったことが、その後の評価に尾を引いています

2つ目は、ログインできなくなったこと。パスワードの再設定が必須になった変更が十分に知られておらず、「急に入れなくなった」という混乱が広がりました。Yahoo!知恵袋にも、リニューアル当日から「もっと使いづらくなった」という投稿が並んでいます。

3つ目は、いまも続いている「マイページに行かないと何も分からない」という不便さです。これは操作に慣れれば済む話ではなく、設計の考え方の問題です。SNSにはこんな声があります。

利用者の声(2026年7月〜8月)

  • 「新着メッセージのメールが来る。ログインしてマイページで開くと『アンケートにご協力ください』。機密性の高いものでなければ最初からメールに入れてほしい。ログインページのリンクすらない」(7月25日)
  • 「マイページにログインしないと選考結果が分からないのをやめてほしい。せめて通知がほしい」(8月6日)
  • 「最初の登録のあと追加で登録したはずなのに、最初の内容のまま。ものすごく使いにくい」(7月17日)

ハローワークインターネットサービスは娯楽のサイトではありません。仕事を探している人が、生活のために毎日開くサービスです。だからこそ、わずかな手間でも不満として強く表れ、時間が経っても声が消えにくいのです。

投稿の要旨

大阪労働局(大阪ハローワーク)公式が、リニューアル直後に「ハローワークインターネットサービスに繋がりにくい不具合が発生」「窓口の求人検索端末も一部利用できない」と告知。復旧まで待つよう呼びかけた。

きっかけは3月リニューアル初日の大規模障害

経緯を時系列で整理します。リニューアルのために、サービスは3日半にわたって完全に止められました

日時できごと
2026年
1月22日
停止とリニューアルを
事前告知
3月20日 0時
〜23日 8時半
全機能停止
(約3日半)
3月23日
公開直後から
「つながらない」が殺到
3月23日東京労働局が
読み込みの遅れを告知
3月24日
深夜
まだ重い状態が
続いていたとの報告
7月23日よくあるご質問に
2項目を追加
7月27日ファイル添付の不具合
同日15時40分に復旧

初日の状況について、東京労働局は「アクセスが集中しておりページの読み込みが遅くなる事象が発生しています」と告知し、復旧まで待つよう呼びかけました。

ただし記録として書いておくと、初日の障害について「復旧しました」と明示した公式の告知は見当たりません。厚生労働省が正式に謝罪した文書も確認できませんでした。いつ終わったのかがはっきりしないまま、告知だけが静かに消えた——これも「まだ直っていないのでは」という不安が長く残った一因だと考えられます。

開発したのは富士通、契約総額は1,000億円超

ハローワークインターネットサービスの開発・運用は、富士通が一貫して受注しています。2023年3月には「ハローワークシステムの更改に係る全体アーキテクチャ設計・開発及び運用・保守等業務一式」を、1,024億9,800万円で落札しました(厚生労働省 落札公示)。予定価格は1,048億6,256万6,329円でした。今回のリニューアルも、この契約の範囲内とみられます。

落札時期案件金額
2023年3月ハローワークシステム更改
全体設計・開発・運用・保守等
約1,025億円
2025年6月ハローワークシステム更改
拠点設備更改一式
約684億円
2019年ハローワークシステム
拠点設備更改等
約739億円
2018年センター設備更改・保守
バックアップ構築
約692億円
2017年刷新に係る
設計開発
約61億円

金額の桁を見て「それでこの使い勝手か」と感じる方は多いと思います。ただし公平に見ておくと、この1,025億円はサイトの見た目を作る費用ではありません。全国のハローワークをつなぐ基幹システムの更改と、その運用・保守までを含んだ総額です。ウェブサイトの画面はその一部にすぎません。

それでも指摘しておくべきことはあります。これだけの規模の更改でありながら、初日のアクセスに耐えられず、4か月経っても操作の分かりにくさが機能の改修ではなくFAQの追記で処理されているという事実です。お金の額の問題ではなく、利用者の詰まりを直す優先度の問題です

まとめ。慌てなくていい、でも不満は正当

いま「ハローワークのサイトがおかしい」と感じても、2026年8月時点で継続中の障害はありません。困りごとの多くは、変わった操作方法を知れば解決します。ログインできないなら「パスワードをお忘れの方」から。求人を保存したいならマイページの開設から。市区町村で絞れないなら都道府県の右にある下向き矢印から。この3つで、多くの手詰まりは抜けられます。

一方で、「使いにくくなった」という不満そのものは正当です。仕事を探す人が毎日使う仕組みを3日半止め、初日の朝から使えない状態にし、4か月経っても操作の分かりにくさをFAQの追記で処理している。方向性としての改善が正しくても、それを迷わず使える形で届けられていないことが問題の核心です。

7月23日に追加された2つの質問は、その証拠でもあります。公式が「みんなここで詰まっている」と認めた地点が、いまも直されずに残っているということだからです。同じ検索が半年近く繰り返されている事実こそ、継続的な改善が求められている何よりの根拠です。

よくある質問

今つながらないのですが、障害ですか

2026年8月7日時点で、公式の運用状況・障害情報に継続中の障害は出ていません。まず時間帯を変えるか、別のブラウザやパソコンから試してください。それでも駄目なら公式の運用状況を確認し、掲載がなければ全体の障害ではありません。

パスワードを忘れていないのにログインできません

リニューアル前にメールアドレスだけ登録してパスワードを設定していなかった場合、ログインできません。「パスワードをお忘れの方」から新しく設定してください。忘れた人向けの入口ですが、設定していなかった人もここを使います。

保存できる検索条件が3件までなのはなぜですか

公式が定めた上限です。お気に入り求人のほうは最大300件まで保存でき、超えると古いものから自動で消えます。条件を3件に収めたい場合は、地域や職種を広めに設定して、結果から絞るほうが実用的です。

元の画面に戻す方法はありますか

ありません。旧画面への切り替え機能は用意されていません。機能自体はほぼ引き継がれているので、置き場所を覚え直す形になります。この記事の症状別の章が、その手がかりになります。

スマホだと見づらいのですが改善予定はありますか

厚生労働省はリニューアルの目的に「スマートフォンからも利用しやすく」を挙げていますが、パソコン版と何が違うかを説明した公式資料は確認できていません。今後の改善予定についての告知も、2026年8月時点で出ていません。

電話で相談できますか

問い合わせ窓口は 0570-077450、月曜から金曜の9時30分から18時まで(祝日と年末年始を除く)です。失業給付の手続き中であれば、通っているハローワークの窓口で直接聞くほうが早く確実です。

参照元

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堀川 慎

Backend Engineer / AWS / Django / Go