【SEO】IndexNowを設定したらBingのインデックスが即日になった
記事を公開してもインデックスまで数日かかる。IndexNowでBing系を自動化し、Googleは手動で通知する現実的なSEO運用を紹介します。
コラム
kkm
Backend Engineer / AWS / Django
記事を書いて公開した。でも検索しても出てこない。数日経ってようやくインデックスされる。その間にニュースの鮮度は落ち、別のサイトが先にインデックスされている。
毎回Search Consoleを開いてURLを貼り、「インデックス登録をリクエスト」を押している人も多いと思います。1記事ならまだしも、複数記事を同時に公開するとなると、この手動作業がじわじわ効いてきます。
この記事では、IndexNowというプロトコルを使ってBing・Yandex・Naverへの通知を自動化する方法と、「じゃあGoogleは?」という疑問に対する現実的な答えを書きます。
Search Consoleの手動リクエスト、毎回やっていませんか?
Google Search Consoleの「URL検査」機能を使えば、Googleに対して「このURLをクロールしてほしい」とリクエストできます。手順はシンプルで、Search Consoleにログイン → URL検査にURLを入力 → 「インデックス登録をリクエスト」をクリック。これだけです。
ただし、これは1URLずつ手動でやる必要があります。APIから「インデックス登録をリクエスト」を送る方法は、一般の記事には用意されていません(後述)。記事を5本公開したら5回この操作をする。週に何本も記事を出しているサイトにとっては、地味にストレスのかかる作業です。
そしてもう一つ。Search Consoleはあくまで「リクエスト」であって、「即座にインデックスされる」保証はありません。リクエスト後もGoogleが実際にクロールして反映するまでには時間がかかることがあります。
IndexNowを使えば、Bingには公開と同時に届く
IndexNowは、記事の公開・更新・削除を検索エンジンに即座に通知するためのオープンプロトコルです。1回の通知で、対応している複数の検索エンジンにまとめて届きます。
現在IndexNowに対応している検索エンジンは以下のとおりです。
| 検索エンジン | 備考 |
|---|---|
| Microsoft Bing | Copilotの検索ソースにも反映 |
| Yandex | ロシア最大の検索エンジン |
| Naver | 韓国最大の検索エンジン |
| Seznam.cz | チェコの検索エンジン |
| Yep | Ahrefsが運営する検索エンジン |
注目すべきは、Bingに通知するとCopilot(旧Bing Chat)の検索ソースにも反映されるという点です。AI検索が台頭する中で、BingのインデックスはMicrosoft Copilotの情報源として直結しています。
そして、Googleは対応していません。IndexNowの通知はGoogleには届きません。この点については後ほど詳しく触れます。
WordPressなら5分で設定できる
WordPressを使っているなら、Microsoft公式のIndexNowプラグインをインストールするのが最も簡単です。10万以上のサイトで使われています。
手順は3ステップです。
- 1. WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加 → 「IndexNow」で検索
- 2. 「インストール」→「有効化」
- 3. IndexNowの設定ページで「Let's Get Started!」をクリック
これだけです。APIキーの生成もキーファイルの配置もプラグインが自動で行います。以降、記事を公開・更新するたびにIndexNow APIへの通知が自動で送信されます。
自分のサイトにIndexNowを設定する手順
WordPressを使っていない場合でも、IndexNowの導入は難しくありません。やることは3つだけです。
1. APIキーを生成する
APIキーは8〜128文字の英数字(ハイフン可)で、自分で生成します。UUIDを使うのが一般的です。
# Python
python3 -c "import uuid; print(uuid.uuid4().hex)"
# コマンドライン
uuidgen | tr -d '-' | tr 'A-Z' 'a-z'2. キーファイルをサイトのルートに配置する
生成したキーをテキストファイルとして、サイトのルートディレクトリに配置します。ファイル名はキーそのもの + .txt です。
# 例: キーが "abc123def456" の場合
# https://example.com/abc123def456.txt にアクセスすると
# "abc123def456" というテキストが返るようにするこのファイルはサイトの所有権を証明するために使われます。IndexNow APIが通知を受け取ると、このファイルにアクセスしてキーが一致するか検証します。
3. 記事公開時に通知を送る
記事を公開したら、以下のようなHTTPリクエストを送ります。
curl -X POST "https://api.indexnow.org/indexnow" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"host": "example.com",
"key": "あなたのAPIキー",
"keyLocation": "https://example.com/あなたのAPIキー.txt",
"urlList": [
"https://example.com/blog/new-article/"
]
}'1回のリクエストで最大10,000 URLを送信できます。レスポンスコードの意味は以下のとおりです。
| コード | 意味 |
|---|---|
| 200 | 成功。URLが受理された |
| 202 | 受理済み。キーファイルの検証待ち |
| 400 | リクエスト形式が不正 |
| 403 | APIキーが無効、またはキーファイルが見つからない |
| 422 | URLがホストと一致しない |
| 429 | リクエスト過多 |
初回は202が返ることがあります。キーファイルの検証が完了すれば、以降は200が返るようになります。
Googleへの自動通知はできるのか?
IndexNowを設定すればBingには届く。では、Googleにも同じように自動通知できないのか。結論から言うと、一般的な記事については、APIからGoogleにインデックス登録をリクエストする方法は存在しません。
GoogleにはIndexing APIというものがありますが、対象はJobPosting(求人情報)とBroadcastEvent(ライブ配信)の2種類だけです。ブログ記事やニュース記事には使えません。
ではURL Inspection APIはどうか。これはSearch Consoleの「URL検査」と同じ情報をAPIから取得できるものですが、できるのはインデックス状態の「確認」だけです。「登録をリクエスト」する機能はAPIには含まれていません。
以前はサイトマップのpingURL(google.com/ping?sitemap=...)でGoogleにサイトマップの更新を通知できましたが、これも2023年に廃止されています。
つまり現状、Googleに対して「この記事をインデックスしてほしい」と伝える方法は、Search Consoleの管理画面から手動で「インデックス登録をリクエスト」を押すしかありません。
Bingのシェアは無視できない数字になっている
「Bingなんて誰も使っていない」と思っている人は多いかもしれません。しかし、StatCounterの2026年2月のデータを見ると、日本の検索エンジンシェアはこうなっています。
| 検索エンジン | シェア | IndexNow対応 |
|---|---|---|
| 66.4% | 非対応 | |
| Bing | 24.3% | 対応 |
| Yahoo! | 7.5% | Google依存 |
| DuckDuckGo | 0.6% | Bing依存 |
| Yandex | 0.6% | 対応 |
Bingのシェアは24.3%。4人に1人がBingを使っている計算です。これはMicrosoft Copilot(旧Bing Chat)の普及が大きく、Windows 11のデフォルト検索やEdgeブラウザからの流入が含まれています。
さらに、Yahoo! JAPANの検索エンジンはGoogleを使っていますが、DuckDuckGoはBingの検索結果を利用しています。つまり、IndexNowでBingに通知を送ると、Bing + DuckDuckGoで約25%のシェアをカバーできることになります。
加えて、BingのインデックスはMicrosoft CopilotのAI検索のソースとして直結しています。AI検索経由での流入を考えると、Bingへの即時インデックスの価値はシェアの数字以上に大きいと言えます。
結局どう運用すればいいのか
現時点でのベストプラクティスはこうです。
| 検索エンジン | 通知方法 | タイミング |
|---|---|---|
| Bing / Yandex / Naver | IndexNow(自動) | 記事公開と同時 |
| Search Console(手動) | 記事公開後にGUIから |
Bing系はIndexNowで自動化し、GoogleだけSearch Consoleで手動リクエスト。完全自動化はできませんが、手動作業がGoogleの1回だけに減ります。
IndexNowのもう一つの利点として、大手メディアがAIクローラーをrobots.txtでブロックしている今、ブロックしていないサイトはAI検索(Copilot等)で引用されやすくなっている、という状況があります。IndexNowでBingのインデックスを早めることは、AI検索時代のSEOとしても有効です。
GoogleがIndexNowに対応する日が来るかどうかは分かりません。Googleは「自社のクローラーで十分」という立場を取っています。ただ、IndexNow自体はオープンプロトコルで、設定のコストも低い。対応検索エンジンが増えるたびに恩恵が広がる仕組みなので、入れておいて損はないと思います。
参照元
- • IndexNow(公式サイト)
- • IndexNow Documentation(実装ガイド)
- • IndexNow Plugin for WordPress(Microsoft公式プラグイン)
- • Google Indexing API(JobPosting / BroadcastEvent限定)
- • URL Inspection API(インデックス状態の確認のみ)
- • Google Search Central Blog(サイトマップping廃止について)