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【速報】PS5が4月から1.8万円値上げ、唯一5.5万円で買えるモデルとは

PS5が4月2日から最大1.8万円値上げ。通常版は9.8万円に。AI需要によるメモリ高騰が背景。値上げされない5.5万円の日本語専用モデルとの違いも解説。

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2026.03.286 min7 views

ソニーグループ傘下でPlayStation事業を展開するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2026年3月27日、PS5の全モデルを4月2日から値上げすると発表しました。日本ではPS5(ディスクドライブ付き)が79,980円から97,980円へと18,000円の値上げとなり、ついに10万円目前に迫ります。値上げまで残された猶予は1週間もありません。

PS5が4月2日から値上げされる。いくらになるのか

今回の値上げは日本を含む世界同時実施で、PS5本体だけでなく周辺機器のPlayStation Portalも対象です。日本での新旧価格は以下のとおりです。

モデル旧価格(税込)新価格(税込)値上げ額
PS5(ディスクドライブ付き)79,980円97,980円+18,000円
PS5 デジタル・エディション72,980円89,980円+17,000円
PS5 Pro119,980円137,980円+18,000円
PlayStation Portal29,980円39,980円+10,000円
PS5 DE 日本語専用55,000円55,000円0円(据え置き)

最上位のPS5 Proは137,980円となり、2020年の初代PS5発売時(49,980円)と比べるとほぼ3倍です。SIEは公式ブログで「世界的な厳しい経済環境の変化が長期化している。今後も高品質なゲーム体験を提供し続けるために必要な判断」とコメントしています。購入を検討している方は、4月1日までに現行価格で入手するのが得策です。

値上げされない「日本語専用モデル」とは何か

今回の値上げで唯一価格が据え置かれたのが、PlayStation 5 デジタル・エディション 日本語専用(CFI-2200B01)です。税込55,000円で、値上げ後のPS5 DEと比べると34,980円も安くなります。

このモデルは2025年11月21日に発売された日本市場限定のPS5です。通常のPS5 DEとの主な違いは、本体の言語が日本語に固定されている点と、「国/地域」を「日本」に設定したPSアカウントでしか利用できない点です。ストレージも通常DEの1TBに対して825GBとやや少なく、本体デザインはマット仕上げになっています。

一方で、ゲーム性能に関しては通常のPS5と全く同じです。SSD速度、3Dオーディオ、DualSenseコントローラーの機能、PS4タイトルとの互換性など、遊ぶうえで差はありません。ディスクドライブは非搭載ですが、別売りのドライブを後から取り付けることもできます。日本語のゲームしか遊ばないという方にとっては、現時点で最も安くPS5を手に入れられる選択肢です。

なぜPS5は値上げされるのか

SIEは値上げの具体的な理由を公式には明かしていません。しかし、業界の状況を見ると背景が浮かび上がってきます。

最大の要因と見られるのが、AI需要の爆発によるメモリ価格の高騰です。日経xTECHによると、生成AIの学習・推論に使われるデータセンター向けの高帯域幅メモリ(HBM)の需要が急増し、メモリ価格はこの1年で約7倍に跳ね上がりました。HBMとは、AIチップに積層して搭載する超高速メモリのことで、通常のDRAMとは異なる製品ですが、同じ製造設備を使って作られます。

困ったことに、半導体メーカーのMicron(米国の大手メモリメーカー)などはAIデータセンター向けHBMの生産を優先しており、PS5のようなゲーム機やPC、スマートフォンに使われる一般消費者向けDRAM・NANDフラッシュメモリの供給が後回しになっています。GIGAZINEの報道では、PCやスマートフォンも最大20%の値上げが予測されており、ゲーム機だけの問題ではありません。Micronは「当面、供給が需要を大幅に下回る」との見通しを示しています。

海外ではいくらになるのか

値上げは日本だけではなく、北米・欧州・英国でも同時に実施されます。各地域の価格は以下のとおりです。

モデル米国(USD)欧州(EUR)英国(GBP)
PS5$499.99 → $649.99€549.99 → €649.99£449.99 → £569.99
PS5 DE$449.99 → $599.99€499.99 → €599.99£389.99 → £519.99
PS5 Pro$799.99 → $899.99€799.99 → €899.99£699.99 → £789.99
PS Portal$199.99 → $249.99€199.99 → €249.99£179.99 → £219.99

米国でのPS5本体価格は$499.99から$649.99へ、150ドル(約22,500円)の値上げです。PS5 Proに至っては$899.99と、日本円換算で約13.5万円に達します。欧州でも同様の大幅値上げが実施されており、これは一部地域だけの調整ではなく、グローバルなコスト上昇を反映した価格改定であることがわかります。

PS5はこれまでも値上げされてきた

PS5は2020年11月に日本では49,980円、米国では$499.99で発売されました。当時は「5万円のゲーム機」として注目を集めましたが、その後は値下がりするどころか、値上がりを続けてきました。これはPlayStationの歴史上、前例のないことです。従来のPlayStationシリーズは、発売後に部品コストの低下に伴って徐々に値下げされるのが通例でした。

最初の値上げは2022年8月で、円安やインフレ、半導体のサプライチェーン問題を背景に、米国以外の地域で実施されました。日本では60,478円に引き上げられています。2023年には新型のPS5 Slimが発売されましたが、価格は66,980円(ディスクドライブ付き)と、初代より高い設定でした。

2024年11月には上位モデルのPS5 Proが119,980円で登場し、「ゲーム機として高すぎる」と大きな話題になりました。2025年には欧州(4月)、米国(8月)で追加の値上げが実施され、そして2026年4月に今回の大幅値上げに至ります。Push Squareは「発売後に値上がりし続けるのはPlayStation史上初」と報じています。

今後どうなるのか

メモリ価格の高騰は一時的なものではなさそうです。Micronは供給不足が2026年以降も続くとの見通しを示しており、ゲーム機の価格がさらに上がる可能性は否定できません。影響はソニーだけにとどまらず、任天堂も2025年発売予定のNintendo Switch 2の生産台数を当初の600万台から400万台へ引き下げたと報じられています。ゲーム機全体が高価格化の時代に入りつつあります。

PS5をこれから買うのであれば、55,000円の日本語専用モデルが現実的な選択肢になるでしょう。日本語でしか遊ばないなら性能面で不利はなく、ストレージの差もUSB接続の外付けSSDで補えます。ディスクドライブが必要な場合も、別売りドライブを後付けすれば通常のPS5 DEと同等になります。一方で、英語のゲームも遊びたい方や海外アカウントを使いたい方には向きません。

AIがあらゆる産業のコスト構造を変え始めています。ゲーム機の値上げはその一端にすぎず、PC、スマートフォン、家電といった消費者向けエレクトロニクス全体に波及する可能性があります。「ゲーム機は発売後に安くなるもの」という常識は、もう通用しないのかもしれません。

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