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【全変更点まとめ】Windows 11が根本から変わる。メモリ削減・MSアカウント不要化・タスクバー移動

Microsoftが発表したWindows 11の品質改善計画。メモリ使用量の削減、MSアカウント不要化の検討、タスクバー移動復活、Copilot縮小など全変更点を解説します。

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kkm-horikawa

kkm

Backend Engineer / AWS / Django

2026.03.238 min8 views

Microsoftは2026年3月20日、Windows 11の品質向上に向けた包括的な改善計画を公式ブログで発表しました。メモリ使用量の削減、タスクバーの移動復活、Copilot統合の見直し、Windows Updateの簡素化など、ユーザーから長年寄せられていた不満に正面から応える内容です。

発表者はWindows&デバイス部門のEVP(エグゼクティブ・バイスプレジデント)であるPavan Davuluri氏。タイトルは「Our Commitment to Windows Quality」、つまり「Windowsの品質に対する我々の約束」です。さらに同日、VP(バイスプレジデント)のScott Hanselman氏がセットアップ時のMicrosoftアカウント強制についても見直しに取り組んでいると発言し、大きな注目を集めています。

この記事では、今回発表された変更点を一つずつ整理し、「何が」「いつ」変わるのかを正確にまとめます。

何が変わるのか(主な変更点一覧)

まずは全体像を把握しましょう。今回の発表で明らかになった主な変更点を表にまとめました。

変更点概要提供時期ソース
メモリ使用量の削減OS自体のメモリ消費を減らし、
アプリに回せる容量を増やす
2026年中公式ブログ
MSアカウント不要化セットアップ時の
Microsoftアカウント強制を廃止
未定VP個人発言
(公式発表ではない)
タスクバー移動画面の上下左右に
配置可能に
2026年4月
(Insider向け)
公式ブログ
Copilot統合の縮小複数アプリからCopilotの
入口を削除
2026年中公式ブログ
Windows Update改善月1回再起動・
スキップ可能に
2026年中公式ブログ
UI刷新スタートメニュー等を
WinUI 3に移行
2026年中公式ブログ
Feedback Hub刷新「史上最大のアップデート」
と称するUI全面改修
即時利用可能公式ブログ

それぞれの内容を詳しく見ていきます。

メモリ使用量はどのくらい減るのか

Windows 11のメモリ消費は、多くのユーザーにとって悩みの種でした。Windows Latestの報道によれば、メモリ8GBのPCではアイドル時(何も操作していない状態)に約6GBをOSが消費し、16GB搭載でも10GBを超えるケースがあるとされています。アプリに回せるメモリがほとんど残らず、動作が重くなる原因になっていました。

今回の公式ブログでは、「Reducing Windows resource usage to free capacity for applications」(Windowsのリソース使用量を削減し、アプリのための余力を確保する)および「Improving memory efficiency and lowering baseline memory footprint」(メモリ効率を改善し、ベースラインのメモリ消費量を引き下げる)と明記されています。

ただし、具体的に何GBあるいは何パーセント削減するかはMicrosoftから公表されていません。一部メディアが「10〜15%削減」と報じていますが、これは公式の数字ではない点に注意が必要です。

関連して、スタートメニューやファイルエクスプローラーをWinUI 3(Microsoftが開発する新しいUIフレームワーク)に移行する作業も進められています。Thurrottの記事でも報じられているとおり、ファイルエクスプローラーの起動時間短縮やWSL(Windows Subsystem for Linux、Windows上でLinuxを動かす仕組み)の性能向上も計画に含まれています。

Microsoftアカウントなしでセットアップできるようになるのか

結論から言えば、現時点ではMicrosoftの公式発表ではありません。ただし、社内で実現に向けた動きがあることは確かです。

きっかけは、MicrosoftのVPであるScott Hanselman氏がX(旧Twitter)上で投稿されたWindows 11の不満に対し、「Ya, I hate that. Working on it.」(ああ、僕もあれは嫌いだ。取り組んでいる)と返答したことです。

Microsoftアカウントの強制は、長い経緯があります。

時期変化
2021年10月Windows 11 Home版で
セットアップ時のMSアカウントが必須に
2022年2月Pro版でもMSアカウントが必須に
(22H2以降)
2026年3月Hanselman氏が不要化に
取り組み中と発言

Windows LatestTechRadarも追随して報じていますが、いずれもHanselman氏の発言をもとにした内容であり、正式な公式発表やスケジュールは出ていません。実現を期待しつつも、確定情報として受け取らないようにしましょう。

タスクバーを好きな場所に動かせるようになる

Windows 10まで可能だったタスクバーの位置変更が、Windows 11では画面下部に固定されていました。これはユーザーから最も多い不満の一つでしたが、ついに復活します。

公式ブログによれば、タスクバーを画面の上・下・左・右の好きな位置に配置できるようになります。さらに、小型バリアント(コンパクトなサイズのタスクバー)も用意されるとのことです。

提供スケジュールは2026年4月からInsider Program(新機能を先行テストできるプログラム)の参加者向けに配信が始まる予定です。Windows Centralでも詳しく取り上げられています。

Copilotの「押しつけ」が減る

MicrosoftはWindows 11の各所にAIアシスタント「Copilot」(コパイロット)への入口を埋め込んできましたが、これが「押しつけ」だと感じるユーザーも少なくありませんでした。

今回の発表では、以下のアプリからCopilotのエントリーポイント(Copilotを呼び出すためのボタンやリンク)が削除されます。

  • - Snipping Tool(スクリーンショットの切り取りツール)
  • - Photos(フォトアプリ)
  • - Widgets(ウィジェットパネル)
  • - Notepad(メモ帳)

Microsoftは「本当に有用な場所」にCopilotを集中させる方針に転換するとしています。Tom's Guideの記事でも、この方針転換について詳しく解説されています。

Windows Updateが楽になる

Windows Updateといえば、「作業中に勝手に再起動される」「シャットダウンしたいだけなのに更新を強制される」といった不満の代名詞でした。今回、ここにもメスが入ります。

公式ブログで発表された改善点は以下のとおりです。

  • - 再起動は月1回で済むように最適化
  • - セットアップ中のアップデートをスキップ可能
  • - アップデートの強制インストールなしでシャットダウン・再起動が可能に
  • - 更新の一時停止期間を延長

特に「強制インストールなしのシャットダウン」は、急いでPCを閉じたい場面で大きな改善になるでしょう。PC Watchの日本語記事でも、これらの変更内容がまとめられています。

いつ届くのか

今回の改善は、一度にすべてが配信されるわけではありません。以下のスケジュールで展開される予定です。

時期内容
2026年3月20日改善計画を公式ブログで発表。
Feedback Hub刷新が即時利用可能に
2026年3〜4月Insider Program参加者向けに
プレビュー配信開始(タスクバー移動など)
2026年通年メモリ削減・Update改善など
各機能を順次一般リリース

Insider Programに参加していない一般ユーザーが恩恵を受けられるのは、早くても2026年半ば以降になると考えられます。Microsoftアカウント不要化については正式発表がないため、時期は不明です。

参照元