【炎上】X Pro値上げ、月額980円→6,080円に。事前告知なしで即日変更
X Pro(旧TweetDeck)が事前告知なしでPremium+限定に変更された。月額980円から6,080円へ実質6.5倍の値上げ。無料で18年使えたマルチカラムツールの終焉と代替手段を解説する。
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kkm
Backend Engineer / AWS / Django
TweetDeckが月6,080円になった
2026年3月26日、X(旧Twitter)は事前告知なしでX Pro(旧TweetDeck)を最上位プラン「Premium+」の限定機能に変更しました。ITmediaによると、3月27日未明からX Proへのアクセスが遮断され、画面には「2026年3月26日の時点で、X ProはXプレミアムプラスプラン以上のみでご利用いただけます」と表示されています。
これまではPremiumプラン(月額980円)で使えていたX Proが、Premium+(月額6,080円/年額63,800円)でないと使えなくなりました。実質約6.5倍の値上げです。X社は公式ブログやプレスリリースでの告知を一切行っておらず、利用規約の「Premiumに含まれる機能はいつでも変更される可能性がある」という文言を根拠にしています。
無料→980円→6,080円。何が起きてきたのか
X Pro(旧TweetDeck)は、もともとは無料のツールでした。タイムライン・メンション・検索結果を複数のカラムで同時に表示できるマルチカラム型のクライアントで、ニュースメディア・マーケター・パワーユーザーに愛されてきました。
| 時期 | 名称 | 料金 |
|---|---|---|
| 2008年〜 2023年7月 | TweetDeck | 無料 |
| 2023年8月〜 2026年3月25日 | X Pro | 月額980円 (Premium加入必須) |
| 2026年3月26日〜 | X Pro | 月額6,080円 (Premium+加入必須) |
TweetDeckは2008年にIain Dodsworthが個人で開発・公開し、2011年にTwitterが約2,500万ポンド(約50億円)で買収しました。買収後も無料で提供され続け、Twitterの公式クライアントよりも多機能だったため、ヘビーユーザーの定番ツールになっていました。Elon Musk氏の買収後、2023年にX Proにリブランドされて有料化。そして今回、さらに6倍以上の値上げです。
X Proで何ができるのか
月額6,080円を払って得られるのは、タイムライン・メンション・DM・リスト・検索結果などを複数のカラムで同時表示できる機能です。リアルタイムで投稿が流れ、複数アカウントの切り替えもできます。高度な検索フィルター(キーワード・日時・言語・エンゲージメント数での絞り込み)や予約投稿も使えます。
ただし、Premium+の月額6,080円にはX Pro以外にも「広告完全非表示」「SuperGrok(AIチャット)」「Radar Search(高度な検索)」「Articles(長文記事)」「返信の最大優先表示」が含まれています。X Proだけが目的のユーザーにとっては、使わない機能のために月6,080円を払う構図になります。
ユーザーの反応と「即解約」の動き
事前告知なしの変更に対し、国内外で批判が集中しています。
GIGAZINEの報道では「X Proは良いツールだが、約400%の値上げには見合わない。解約の良いきっかけだ」というコメントが紹介されています。MacRumorsのフォーラムでは「2008年からTwitterを使っているが、このプラットフォームに金を払うことはない」という声や、Bluesky(約4,300万ユーザー)への移行を検討する声が上がっています。
国内でもPremium解約方法の記事が早速公開されるなど、「即解約」の動きが広がっています。課金中のPremiumユーザーが月の途中で突然機能を失い、差額の返金もないという点が不満を増幅させています。
代わりに使えるツールはあるのか
結論から言うと、旧TweetDeckの「無料でマルチカラムのリアルタイム監視」を完全に代替するツールは、2026年時点ではほぼ存在しません。
HootsuiteはTweetDeckに最も近いカラム型レイアウトを持ちますが、月額$99〜と高額です。Bufferは無料プランがありますが予約投稿が中心で、リアルタイム監視には向きません。Typefully(月額$15〜)はスレッド作成やAI執筆支援に強いものの、マルチカラム表示はできません。
Xのプロダクト責任者Nikita Bier氏は、「1〜2週間以内にX Proよりはるかに強力なツールを提供する」と投稿しています。ただし、新ツールがPremiumプランで使えるのか、Premium+限定なのかは明らかにされていません。
Xの収益化戦略は成功しているのか
今回の値上げは、X(旧Twitter)の収益化の苦戦を映しています。Premium有料会員数は約130〜200万人で、Musk氏が2025年の目標としていた6,900万人には遠く及びません。Premiumからの年間収入は推定約2億ドルで、広告収入(約23〜29億ドル)の10分の1以下にとどまっています。広告収入自体も、買収前の2021年(約50億ドル)と比べて35%以上減っています。
「広告依存からの脱却」を掲げるXにとって、Premium+への移行を促して高単価プランの契約者を増やす戦略は理にかなっています。しかし、事前告知なしのサイレント変更は、数少ない課金ユーザーの離脱を加速させるリスクがあります。無料→980円→6,080円と段階的に値上げされてきたTweetDeck/X Proの歴史は、プラットフォームが「使い慣れたツール」を人質に取る形の値上げをどこまで繰り返せるか、という実験でもあります。
参照元
- •ITmedia「X ProがPremium+限定機能に」
- •ITmedia「X Proに代わる新ツール、1〜2週間以内にリリースか」
- •窓の杜「X Pro、実質約6.5倍の値上げ」
- •GIGAZINE「Premium+加入者以外X Pro利用不可能に」
- •MacRumors「X Moves X Pro Behind $40/Month Paywall」
- •Engadget「X moves ashes of TweetDeck behind $40 subscription」
- •TweetDeck - Wikipedia
- •X Help Center「About X Pro」
- •Social Media Today「X Premium+ Price Increase」
- •SocialRails「TweetDeck Alternatives 2026」